年とともに涙もろくなる(いわゆる涙腺のタガが外れ、眼球を保護する役割の分泌液が過剰に分泌され、それが溢れ出し、鼻水となって口に入る現象)と言うけど、確かに最近涙もろくなってきた気がする。特に、感動する映画を見たり、音楽を聴いたり、目にゴミが入ったり、目薬を差したりすると、涙の出が顕著になる。
ついこの間も、見知らぬ土地(南の方)の小綺麗でそこそこ広い本屋さんに立ち寄り、文庫本コーナーでナイスな読み物を物色中に、MP3プレーヤから流れてきたWitchery SKANKのキミイロを憂いに満ちた表情で聞いていたら思わず涙がこぼれた。ちょうど、戦場にやってきて数ヶ月経つイケメン兵士が、ラジオから流れてくる懐かしい音楽を聴いて、故郷を思い出し涙を流すと言う状況に似ている。コーナーを移動し、娯楽誌を読んでいても涙が出た。4コママンガを読んでも涙が出るようになった自分に驚く。何かの道しるべなのだろうか、上を向いて笑えば良いのだろうか。
帰宅してからネットで調べてみると、どうやら見知らぬ土地(南の方)では、微量ながらも花粉(もしくは花粉に先立ち飛散するアレルゲン)の飛散が始まっていたらしい。そういえば、涙の他にくしゃみもよく出ていた気がする。本屋に寄る前に薬局に行くべきだった。
そもそも杉は~と、今さら言っても始まらない。今、花粉の飛ばない無花粉杉と言うものが、開発、栽培されているらしいが、今ある花粉を飛ばす杉とすべて置き換わるのには、まだまだ時間がかかるだろう。個人的に、すべてが置き換わる頃に、この世にいるかどうか疑わしい。それに無花粉杉が原因で発症する、無花粉症と言うものが出ないとも限らない。
やはり当たり前と言うかなんと言うか、最終的には個人で自衛するしかない。その方法として、ステロイド注射、減感作療法、魚類になる。など、4096種類ほどの方法があるが、その中の家(部屋)から一歩も出ずに、完全無欠の引きこもりになるのも花粉対策としては、1つのソリューションかもしれない。ただ、いくらネットワークがすごい速度で発展し、家にいながらにして、仕事が出来たり、店屋物が注文できたり、馬券が買えるようになったからと言って、まったく外に出ず生活するというのも現代ではちょっと不可能に近い(凧揚げや、立ち食いそばを我慢できれば、あるいは可能か) 海外(たとえばアメリカ)に移住するのも、1つの方法(杉の種類が違うので発症までに時間があるらしい)ではあるらしい。しかしアメリカから毎日自転車通勤するのは、これもちょっと不可能に近い(どこでもドアや、光速に近い速度で移動できる乗り物があれば、あるいは可能か) そうなると、外出するときは、マスクと眼鏡と洋服を着用し、帰宅したら家に入る前に、花粉を払い落とす。これを心がけるしかない。いずれにしても、現存する杉を一掃できる方法がない(難しい)以上、しばらくの間は不自由な生活を我慢しかないのだろう。
いっそ杉の木になりたい。
nota:
02/27 25:46 東日本放送
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